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少額訴訟をやってみたお話

雑記

「クライアントがお金払ってくれない!」

これ、一度は経験している方も多いんじゃないでしょうか?

私も少し前に何度連絡しても「今度払います」の連続で、なかなか払ってくれないお客さんがいました。

まあ連絡が取れてるうちは、しつこく催促してればどこかのタイミングで払ってくれるだろうなーなんて呑気に考えていました。

しかし、それをしばらく続けていたところ、ついにその時がやってきました。

そう、返信が来なくなったのです…!

ま、まさか……忙しくてメール見逃してるだけだよねー?とか思いながら、何度か電話もしてみたりしましたが、全て無視。

会社に電話しても「担当が外出してます」の連続。

これもうどうしようもねえな……

ということで、ようやく重い腰を上げ、法的手段に出ることにしました。

少額訴訟とは?

お金を払ってくれないお客さんに払わせる手段はいくつかあると思いますが、いろいろ調べた結果、少額訴訟というものをやってみることにしました。

少額訴訟とは何ぞや?っていうのをざっくりと説明すると、

  • 60万円以下の金銭を請求できる
  • 裁判の回数は一回だけでその日に判決が出る
  • 一回の審理で判決が出ないような複雑な内容は不可

といったところが主な特徴になります。

今回の場合はただ単に制作費を払ってくれない、といういたってシンプルな内容で且つ請求金額も十数万円程度でしたので、まさに少額訴訟がぴったりでした。

ちなみにこの少額訴訟で裁判に勝つとどうなるかというと、財産の差し押さえの強制執行が可能になるそうです。

つまり相手の口座から強制的に請求金額を引き落とすことができるのですね。

登記簿謄本を取得する

初めに必要な書類を諸々用意するわけですが、まずは相手の会社の登記簿謄本を取得します。

こちら(原告)が会社の場合はこちらの登記簿謄本も必要なようですが、今回は個人で受けた案件だったので、相手の登記簿謄本だけ取得しました。

取得するには法務局の窓口に直接取りに行く他、ネットで取得できるサービスもあるようです。
平日昼間は会社勤めで、なかなか時間が取りづらいため、こちらを使ってみることにしました。

登記・供託オンライン申請システム 登記ねっと 供託ねっと

しかし!

ネットで手続きができるといいつつ、取扱時間がちゃっかり8時30分から21時までと、なんともお役所都合な時間帯……

しかも、21時までに申請できたかと思えば、翌営業日にならないと正式な処理に進まないらしく、手数料の納付はさらに翌日に……

そんなこんなで登記簿謄本の申請だけで2日掛かってしまいました。

まあ自宅にいて取得できるので、無いよりは有り難い……ですかね?

必要な書類を書く

用意した書類は以下の通りです。

  • 訴状
  • 申立手数料
  • 登記簿謄本
  • 証拠になるもの(契約書だったり、メールの履歴だったり)

その他、状況によって必要な書類は変わってくるみたいなので、詳しくはこちらなんかを参照にしてみると良いかなと思います。

裁判所|訴え(少額訴訟)を起こす方へ…

書類を提出する

書類が一通り揃ったので、いよいよ提出です!

どうやら訴訟の書類は直接提出しに行かないといけないようだったので、なんとか時間を作って平日の昼間に簡易裁判所に提出しに行くことに。

書類不備で返却

いろいろ調べてしっかり準備したつもりでしたが、訴状の中の「紛争の要点」で書類不備として返されてしまいました。

詳細は割愛しますが、どうやら「いつどのような契約が交わされ、いつ納品し、支払期限はいつで、いくら支払われていないか」などを具体的に書いていれば問題ないそうです。

このときに教えていただいたのが、裁判所の公式サイトにある訴状のテンプレート内に「紛争の要点」を書く欄もありますが、「紛争の要点」についてはテンプレートを使わなくても必要な情報が書いてあれば書式は問わないとのことでしたので、ワードで一から書き直しました。

また「修正した書類は郵送で大丈夫ですよ」と言っていただけたので、お言葉に甘えて2回目は郵送で提出。

もしかしたら、初めから郵送でもOKだったのかもしれません(笑
もしこれから少額訴訟を考えている方は一度お近くの簡易裁判所に問い合わせてみるのが確実かと思います。

で、再度郵送で提出し、無事受理していただけました。

余談ですが、受け付けていただいた方が意外と親切な方で本当に助かりました(笑

わからないことは直接いろいろ聞いた方がいいですね。

裁判の日程が決まる

簡易裁判所から電話があり、「受理しました」という内容と共に裁判の日程の候補日をいくつか提示されたので、その中から都合の良い日を選び、裁判の日程が確定。

後日、期日呼出状が私のもとに届きました。

おそらく同時期に相手の会社にも届いているのかと思います。

ちなみにこれって日程はこっちの都合で決めたので、被告はこの日に来いという呼出状が来たら、予定があろうがなかろうが必ず行かないといけないみたいですね。

もし裁判の日に被告が来なかった場合は、その時点で原告の勝ち、つまり不戦勝になるようで、実は来てほしくないなーというのが本音だったりしました(笑

しかし、まさかの出来事で訴訟を取り下げることに

いよいよ裁判まで1週間ほどとなったある日、1通のメールが……

「入金しましたので、取り下げをお願いします」

なんとなーく予想はしていました。

が、まさか本当に裁判直前に連絡が来ると、今までの労力は一体…!?って感じでした。

もうここまで来たら今後の知見として最後までやらせてほしかったんですけど。

とはいえ、少額ですが流石に訴訟を起こされるとは思っていなかったのでしょう。

そう考えれば、こっちは本気やぞ?ってのが伝わったのであれば少額訴訟を起こした意味はあったのかなーと。

まとめ

ということで、今回は裁判直前で取り下げることになりましたが。

弁護士さんに頼まなくても個人でなんとかできてしまう少額訴訟。

この記事が少しでも現在少額訴訟を考えている方の参考になれば幸いです。

おわりっ。

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