【ネタバレあり】『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』見てきました。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?公式ビジュアルガイド

主演 : 菅田将暉、ヒロイン : 広瀬すず
で話題の映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を見てきました。
『君の名は。』を超えるか? というキャッチーな謳い文句もあった作品ですが、ざっくりと見た感想でも書いていきます。

※ちなみにちょいちょいネタバレが入るので、ネタバレされたくない方は読まない方がいいかもしれません。

これは文学映画です。

さて、『君の名は。』と比べられる今作ですが、はっきり言って全く別ジャンルの作品でした!

「初デートだし『君の名は。』みたいな誰もが楽しめるアニメ映画でも見に行けば間違いないよね〜♪」

みたいな気持ちで見に行くと、マジでシラケると思うのでお気をつけください。

では文学映画とはどういうことかと言いますと、

まずストーリーはあって無いようなものです!(笑)

※ここで言うストーリーとは、いわゆる起承転結があって、主人公が何かの壁にぶつかり、それを乗り越えて成長するみたいなお話のことを言います

しかし、この作品では主人公の典道は一応壁にぶつかることはありますが、もしも玉で簡単に過去をやり直すので、特に成長することもありません(笑

閉鎖的な世界観

ではそんな映画の何がおもしろいのかと言うと、子供ならではの閉鎖的な世界観です。

基本的に大人は敵か、物語に関わってこない人物しか出てきません。
完全に中学生の典道たちだけで話が進みます。

これは今作の監督でもある岩井俊二監督の映画『リリイ・シュシュのすべて』も同じですね。

リリイ・シュシュのすべて

こちらの作品も自分の身の回りや学校だけが世界のすべてという中学生ならではの閉鎖的な世界で物語が進みます。
ただこっちの方は結構重いですが『打ち上げ花火〜〜』は随分とさらっと描いていました。(アニメだからというのもあるんでしょうけど。

中盤なずなは典道と電車で駆け落ちしようとしますが、外の世界には出られず結局戻ってきてしまうシーンがあります。

ここは良く出来てるなぁと思ってしまいました。

中学生〜高校生くらいの頃、何もかもを放り投げて遠くに逃げ出したくなることってありませんでしたか?(僕だけですかね…?

しかし、彼らにとっては自分の周りだけが世界のすべてなので、その外に出るのはなかなか難しいものです。

それと最後にもしも玉の欠片に写る東京の景色など
「そんな可能性もあったけど、叶わなかった」
という子供の無力さも感じてしまいやるせない気持ちにさせられました。

この作品はこういう世界観を楽しみながら見ると、いい感じに入り込めてとてもおもしろい映画だと思いました!

あと考察するのが楽しい、という方もいますが、たしかに考察できる箇所はたくさんあります。
しかし、そんなことを一々考えながら見ないと楽しめないかと言うと、決してそんなことはないんじゃないかなぁと思います。

なずなに恋してしまう。

なずながエロい。

とにかくエロい。

別にエッチなシーンがあるわけではありませんが、それでもエロい。

スクール水着姿だったり、下から舐めるようなアングルだったり、とにかくなずなが艶かしく表現されています。

しかし、そんななずなに花火大会に誘われたにも関わらず、ドタキャンしてしまう祐介と、ドタキャンしようか迷ってしまう典道。

もうね、中学生ってこうだよなぁと自分の中学時代と重ねてしまいました。

  • 女の子よりも男友達と遊ぶことを優先する男子。
  • 男の子よりもちょっとませてて、恋愛では一歩先を行っている女の子。

しばらく見ていると、少しずつ自分も典道たちと同じ年頃になったような感覚に陥り、そして気付いたらなずなに恋していました(笑

見た直後は正直「なんか残らない映画だったなぁ」と思ったのですが、1日経って思い返した時に何故だか猛烈に「また見たい!」と思ってしまう自分がいました。

きっとアレだと思います。
学生時代は“今”を貴重だなんて思わないものですが、いざ大人になったときに貴重な日々だったなぁと思ってしまうあの感じだと思います。

ふとした時に「初恋のあの子にまた会いたいなぁ」なんて思うことはありませんか?

ラスト、結局なずなは転校してしまい物語は終わりますが、見ていた自分も本当になずなとお別れしてしまったかのような感覚になり、また会いたいなぁと思ってしまいました。(いや流石にこれは末期ですね、本当に…w

アニメだからできる映像表現

そして最後に、映像がすごいです!

アニメーション制作はまどマギや化物語などでお馴染みのシャフト。

実はシャフトの映像表現って正直あまり肌に合わないなぁとずっと思っていたんですが、この作品では普段アニメを見ない人も狙っているからかシャフトらしい演出がちょっと控えめになっていました。

でもあくまで“控えめ”というだけです。

花火のシーンとか、もしも玉が弾けるシーンなど、アニメーションでここまで表現できるのかと、ついつい見入ってしまいました。

新房昭之監督も「アニメでしか出来ない表現」にこだわっている、とのことですので、そのへんは本当によくできているように思いました。

さらに繰り返す if の中でちょっとずつ変わっていく町の景色は、典道やなずなや他の人物の心情を表していたり、細かいところまで見ているとなるほど!と思う部分が多々あって、一回見ただけでは絶対に見落としている部分があると思うので、それもあってまた見たいと思っています。

まとめ : どんな作品か知った上で見ると楽しめる映画

つまらなかった、という人もいますが、これはストーリーを楽しむ映画ではありません。

それを理解した上で見ると、本当に誰でも楽しめる映画なんじゃないかなぁと思うので、気になっているという方には是非見てほしいですね。

ということでおわりっ。

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